フィリップスの最新型シェーバー『アーキテック』。ムンクっぽい。
今年買ったもので、既にお気に入りナンバー1最有力候補がコレです。電気ひげそりなんてどれも同じと思っていませんか?僕にもそう思っていた時期がありました。日本で最もよく売れている電気シェーバーはナショナルだそうです。ラムダッシュとか、リニアスムーサーとか、日本人好みの名前でかなり宣伝してますからね、売れるでしょう。僕もこのフィリップスを買うまではナショナルでした。それこそ、ずっとナショナルを買い続けてきました。記念すべきマイ・ファースト・シェーバーもナショナルでした。
1月のある日、そろそろ剃り味が悪くなってきたナショナルのシェーバーの刃を買い換えたいと思いました。替刃には外刃と内刃があって、両方セットで6千円ぐらいです。そんなにするなら本体ごと新しいの買ったほうがいいジャンと思いますよね。これでももう5年ぐらいの間に2回ほど替刃を取り替えたのに、大きな音の割りに剃れないリニア。刃だけがやたら熱くなっていく感じ。どうする?今こそ買い替え時です。
またナショナルの電気シェーバーを買おうと考えるのが普通ですが、ヨドバシカメラで見てみるとナショナルの最新機種はなんと4万円とか。PS3が買えてしまうやないの。あっかんがな。ナショナルはもうやめ!やめじゃ!と決意したところ、舶来ブランド製品に興味を持ちました。ブラウン、フィリップスです。やはり憧れるのはブラウンです。いつかはブラウン。違うか。あの、ビーーと低くてうるさい動作音がいかにもドイツっぽい。ドイツといえばみんなヒゲモジャで、夜はビヤガーデンでビールを飲んで、朝はブラウンでツンツルテンに剃ってるに違いない。お肌スベスベニュルンブルグ。そんなイメージでしたが、ブラウンのシェーバーに関しては見た感じナショナルっぽくなってきてるんですね。ブラウンの最新機種の名前はプロソニック。なにソニックやねん!もうソニックはいいので、じゃあフィリップスはどうだとなりました。
こんなカッコイイ髭剃りは見たことない!!
こういう◎が3つついてるフィリップスのシェーバーは昔からよく売り場で見たことがありましたが、大きいし、重いし、まったく眼中にありませんでした。しかしこのフィリップスの新製品『アーキテック』シリーズは、とてもシェーバーとは思えない未来的なデザインをしていました。マテリアルにはステンレスやカーボンを使用し(RQ1095)、NASAもビックリの宇宙時代のひげそりだったのです。手にとって見ると、ヘッドは3次元的にグリグリと動かせます。アゴも首も鼻の下もピッタリフィットしそう。たとえるなら、まさにこれは宇宙に咲く花(?)。とにかく買ってみました。一番安くて自動洗浄器がついてなくて、マテリアルもカーボンじゃないモデルのRQ1050です。
ナショナルやブラウンのシェーバーは往復型といいます。内刃がバリカンのように往復して剃るからです。一方このフィリップスは回転式といって、毛玉取り器のように内刃が回転します。ナショナルにもこういう回転式のシェーバーがあったと思いますが、よく知らないのでそのことには触れないでおきます。
回転式は剃り方にコツがいるようで、取説にも慣れるまで2~3週間かかりますと書いてあります。往復型のようにタテにジャッジャッと剃るのではなく、芝刈り機のように円を描きながら全方向で剃っていくようです。なにしろ刃が360度ついてますから、どっち向きにも剃れる。最初は結構難しくて、剃り終えたと思ったのに、まだ指でほっぺたをなぞるとジョリっと残ってたりしました。肌に強く当てるとヒリヒリしたり。でも、このフィリップスで不思議なのは、ナショナルだと2回ぐらいなぞると皮膚が刃に負けて赤くなっていたのに、軽く滑らせれば何度剃ってもほとんど赤くなりません。手でほっぺたを引っ張ったところだけ赤くなるという程度です。恐ろしいまでに肌に優しい剃り味。
購入して2ヶ月。だんだんとアーキテックの剃り方にも慣れてきて、ナショナル以上にツルツルに深剃りできるようになりました。下手すると、T字カミソリよりもきれいに剃れてるんじゃないかと思います。ナショナルを使ってた頃は、たまに風呂場でシックやジレットのT字を使っていましたが、失敗すると血が出るしヒリヒリするからT字は嫌いなのです。今のところベストな剃り方を書いておきます。
・まず顔を洗います。
・洗いながら、ひげを起こすつもりで軽くアゴやほっぺたを揉みます。首も濡らします。
・少し顔が濡れている状態でそのまま剃り始めます。
・人差し指と中指で、肌を軽く横に引っ張りながら、毛並みと逆にゆっくり縦に動かして剃っていきます。
・チャリチャリと剃れる音がしなくなるまで、同じ場所を3~5回ほど剃ります。これがフィリップスの円運動です。
・若干、ヘッドのエッジを意識してスリット刃に横から刈り取るイメージで剃るといいでしょう。
・鼻の下やアゴの濃い部分の仕上げは◎を1箇所だけ使い、中央のホール刃を肌にごく軽く密着させ、車にワックス掛けしてるような気持ちで、1円玉ぐらいの大きさの円を描くように素早くクルクルと剃ります。
・ホール刃は強く当てすぎると肌が負けますから、ごく軽く当てること。そのために水気を残して密着度を高めていますから。
これで、T字に負けない、肌も負けない、理想のシェービングができます。さすがフィリップス。世界一売れてるだけはあります。
追記: バッテリーが弱ってきたので今はPHILIPS センソタッチ 3Dを使っています。
剃った後はフィリップスといえど、肌は少し突っ張る感じがします。そこで肌をケアしてやりましょう。なにを使うかというと、化粧水です。多分、男なら知らない人がほとんどだと思いますが、化粧水っていうのは、化粧じゃないんですよ。透明でただの水みたいなローションなのです。化粧水には保湿作用があって、カサついたひげそり後の肌にはピッタリじゃないかという嫁のススメで使ってみたところ、なんというか、お肌しっとり(笑) しかしこの化粧水というのはいかにも高そうで、男がそこまでお肌ケアしてられっかよ!と思いがちですが、嫁からもらったのは『ヘチマコロン』という、ナイスなネーミングでしかも安い化粧水です。無香料でさっぱりしっとり。これなら男でも買えると思います。
ヘチマコロン
不思議なことに、ヘチマコロンで毎日アフターシェーブローション代わりにスキンケアしてると、だんだんと肌がスベスベにうるおってくるんですよ。肌が柔らかいとヒゲも毛穴から出やすくなって、きれいに剃れる気がします。フィリップスを買ってから2ヶ月間で肌の状態までひっくるめて全てが良くなりました。ありがとうフィリップス。ありがとうヘチマコロン。
Black Illusion Lancer Evolution X
最後に大阪オートメッセ2008の画像から未公開だったものをひとつ追加しておきます。
最近のコメント