シングル8まもなく生産終了
8ミリカメラ フジカZ1とシングル8フィルム
義兄がクリスマスに結婚式を挙げます。その義兄からお願いを託されました。結婚式を8ミリで撮影して欲しいと…。8ミリといっても8ミリビデオではなくて8ミリフィルムです。僕ら夫婦が結婚前に8ミリで楽しそうに撮影していたことを知っていたのだと思いますが、シングル8(フジの8ミリフィルム規格)ってまだ生産してたっけとウェブで調べてみたら、平成19年3月で生産終了(現像は平成20年9月で終了)するんだそうでビックリしました。
そのビックリには2つの意味があります。「まだ生産が続いていたのか!」ということと「あと3ヶ月でシングル8がついに終わってしまうのか!」というダブルのビックリです。思えばシングル8との出会いは学生時代に遡ります。大学に入学したての頃、呼び込みに釣られて映画研究部の8ミリ上映会というものを見ました。大きなスクリーンで見た8ミリ映画に衝撃を受けました。映画って自分たちで作れるんだ…と。ちなみに「アシュラ君」というコメディ映画でした。そして、そのまま映画研究部に入部し、たくさんの自主制作映画に携わりました。音響担当でしたけど。僕にとってはとてもとても思い出深い8ミリなのです。
とにかく8ミリが生産終了する前に、結婚式のまばゆい光を8ミリで収めることができる(であろう)義兄はラッキーだったと思います。ラッキーといえば写真の引き伸ばし機のメーカーがありましたが、いや、それは関係ない。
まず、うちにあるシングル8のカメラが故障していないか動かしてみました。露出計が動かないと思ったら、案の定電池切れ。この頃のカメラは水銀電池が使われています。水銀電池は環境問題から製造中止となっていて、もう同じ型番のものは手に入りません。そういえば、ペンタックスSP-Fのためにたくさん買い置きしてたのを思い出して引き出しをあさると、出てきました。VARTA V625PX というボタン電池です。これは1.35Vなので、直列に2個重ねて、テープで巻くとフジカZ1で使えます。これで自動露光も使えるようになりました。トリガーを引くとモーターも力強く回ります。あとはフィルムが入手できるか…。
何回かシングル8の現像を頼んだことがある梅田の第1ビルのカメラ屋さんに行ってみました。すると、もう8ミリは扱っていないと言われてしまいました。ショックです。8ミリ最後の日がもうここまで押し寄せてきていたのです。その日はとぼとぼと家に帰りました。家で妻に話すと「そう…」と残念そう。2007年3月まではまだ生産されているはずだし、なんとかフィルムが手に入らないものかと、翌日、別の大きいカメラ屋に行ってみました。店員にも聞かず、フィルム売り場の冷蔵庫(スーパーの冷凍食品コーナーみたいな)を見てたら、あらまビックリ、あるじゃないですか!しかもデイライトのRT25とタングステンのRT200Nが両方!買いました!買いましたよ!兄貴ぃ~!
これでフィルムも揃いました。あとは撮影「本番」まで待つのみです!
ネットで調べていると、シングル8を独自に生産して、現像もしてくれる業者を見つけました。レトロ通販というところですが、これは8ミリファンにとっては嬉しいですね。昔からシングル8生産終了の噂は度々出ていて、どこかの業者がフジから買い取るとか、スーパー8みたいに海外で生産する、みたいなことを言っていたものです。
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