位相合わせを考える
今日は「位相をあわせる」ということについて考えてみます。
ダッシュボード上のツイーターの設置で、取り付け角度をいじくってると、センター定位のボーカルの音像が揺れたり、左右べったりに分離したりしてしまいます。これは左右の位相があっていないのが直接の原因ではなく、ルーフやダッシュボード、ピラー、メーターフードなんかに反射した音が直接音と干渉しまくってるんだと思います。
たとえば顔をハンドルのすぐ上まで持っていって耳に向けるように角度調整すると、直接音が聞こえる割合が大きいので、比較的すっきりと聞こえます。しかしそこからシートに背中をつけた状態に合わせてツイーターの角度を開いていくと、音像がぼやけてしまいます。
位相合わせと言いますが、タイムアライメントを掛けない限り運転席ではどうやってもずれます。位相が180度反転でもしていない限り目眩するほど気持ち悪くはならないと思います。取付角度で位相を合わせるというのは、実は最も位相干渉の影響の少ない角度に合わせているのであって、位相そのものを合わせようとしているわけでは無いと考えたほうが良いでしょう。
逆に言うとDSPで位相を合わせたとしても、反射音による位相干渉は出ていると思います。タイムアライメントとイコライザーですべて完結するはずがなく、やっぱり取付位置や角度、しいてはダッシュボードやAピラーまわりの吸音が音質向上に効果的ではないかと思います。
ということで、ダッシュに白いムートンを置くと音が良くなるかもしれませんね。やりませんけど。
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