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2005年3月の11件の記事

2005.03.30

アナログでの位相合わせ

さて、音質はパッシブネットワークの抵抗で微調整できるから良いとして、この純粋無垢なアナログシステムでセンターの音が右にベッタリ寄るのはなんとかならないでしょうか。といっても全部右から聞こえるわけではありません。たとえば昔のジャズアルバムで、センターにピアノ、左がサックス、右がベースとドラムというように録音してあるソースを鳴らすと、右からピアノとドラムとベースが聞こえ、左からサックスが聞こえます。要するに、センターの音が右に思いっきり寄せられてるわりに、元々左に振ってある音はちゃんと左から聞こえるのです。これってどういうことでしょう?

ちょっと考えてみました。運転席が右側にあるので、定位が全体に右によるのは当然。これを無理矢理左に寄せようと思うなら、アンプの出力を左側だけ上げてやるしかない。しかし、そうすると音像が左に寄るとともに、ものすごくバランスの悪いセンター音像が出てきます。左に重い音、と言うといいでしょうか。演奏によってセンターが揺れる感じがします。では、左右のレベルを揃えたままで右に寄ったピアノをもう少し左に戻してやるにはどうすればいいのか。そういえば、サブウーハーを設置したとき、位相が合うと後ろの音が前の音に引っ張られて、体より前から低音が聞こえてくることを経験しました。これと同じ原理で、左の音が右の音を引っ張ってくれたら、もう少しセンター寄りになるんじゃないでしょうか。きっと今は左右のツイーターの音が思いっきり位相ずれを起こしてて、センターに録音された音でさえ、左右に音が分離してしまっているんでしょう。そうだ、きっとそうに違いない。

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2005.03.29

アッテネータ作成

050328c同軸デジタル出力のあるサウンドモニターCDT-300Xを手に入れた。せっかくだからデジタル出力で外部DACにつないでみよう。つないでみた。DACから最大音量固定でアナログ出力されるので、それを絞らないととてもじゃないけど聴いていられない。じゃあアッテネータを自作してしまおう、というのが前回までのあらすじです。

ここでいうアッテネータというのは簡単に言うと音を絞るボリュームです。DACとアンプをRCAケーブルでつなぐ途中に挟み込んで、アンプの手前で音量を絞ります。順に流れを説明すると、CDT-300XをCDトランスポートとして、CDから読み込まれたオーディオデータが同軸デジタルケーブルを通してフルビットのままDAC-101に入り、そこでDA変換されたアナログ音声がRCAケーブルでアッテネータに入ります。アッテネータで任意のレベルに絞り、アンプに入力されます。つまり、途中にイコライザーとか余計なものが一切なく、ボリューム以外、素のままの音が出せるセッティングなのです。DSPで音加工テンコ盛り状態とは対極に位置する訳です。

050328aこれが材料です。アッテネータの作成はウェブで色々調べて、東京光音のアッテネータが良いというのを知りました。これがもう受注生産となっていてなかなか売ってないのですが、運よく在庫品が入手できました。2CP-2511SAの10kΩです。5000円ぐらい。それとラジオデパートで買ったアルミケースとRCAジャック4個。さらにボリュームにつけるツマミは楽器屋でFender Jazz Bass用USAカスタムパーツの7角形ノブを選びました。こだわってるでしょ?単に秋葉原で買い忘れただけです。
まずケースの穴あけから。RCAジャックは結構大きな穴を開けないと入りません。電動ドリルで6mmの穴を開け、そこからリューターで広げていきました。8mmぐらいのドリルがあればもっと簡単だったんでしょうけど、結構時間が掛かりました。

050328b内部の配線はモガミの2473からシールドをむしった芯線を信号線にして、グランドには引き出しの中に適当にあった銅単線を使いました。大昔にエレキの配線を換えたときに買ったものでしょうか。これを和光ケミカルの銀ハンダでハンダ付けしたのですが、2473の発泡ウレタンが硬くて、ボリュームをいじくってるとRCAジャックにハンダ付けした根元からパキッと断線してしまうのです。これは困りました。小さいケースを買ったものだから、配線は思いっきり短いし、こんな簡単な電子工作に何時間も掛けてる自分が嫌になってきました。でも配線には2473を使いたい。そこで発泡ウレタンのチューブにニッパーで切込みを入れて曲げやすくしてみると、案外うまくいきました。グランド側はわりと適当。ちなみにアッテネータの端子には番号が振ってあって、「1」に入力ホット、「2」に出力ホット、「C」に入出力のグランドをハンダ付けします。2段ボリュームなので、上下でLRになります。どっちがLでどっちがRでもいいです。

050328dジャジャーン。出来上がりました。昼から始めたのにもう夕方です。ただのボリューム箱なのになんでこんなに掛かったんでしょうね。ついでにアッテネータからアンプにつなぐためのRCAケーブルをもう1本と、バイアンプ接続するためにパッシブネットワークにつなぐスピーカーケーブルも作りました。まずは家のステレオで動作チェック。CDプレーヤーとプリメインアンプの間につないで、ボリュームを絞ってみると…音が小さくなった!音が小さくなることに感動したのも多分これが初めて。

さあいよいよ車に取り付けます。アッテネータを絞って配線し、徐々にツマミを回していきます。音が!音が!大きくなってくる!ぬひょ~っ!今までやってきたカーオーディオいじりを全て忘れ去ってしまっても良いと思うぐらいの、実に中身の濃い、音に重量感があると言いますか、エネルギーに満ち溢れた音がドアトリムのメッシュを物ともせずに突き破ってきます。そうかあ、こんな音がCDの素のままの音なのかあと今さら思いました。ドラムの音なんかが特に凄くて、パンパン!ドロン!ドフドフ!ともう生っぺー迫力。マンション住まいには嬉しい最高のリスニングルームが出来上がりました。

高音がちょっときついかなと思って、パッシブも4個あることだし、バイアンプ接続することにしました。しかしここで問題発生。DACからは2chしか出ていませんから、アンプの1-2chにつないでいます。アルパインのアンプ 3555は4ch入力ですが、3-4chのインプットをスイッチで1-2に切り替えると、ゲインも1-2と同じにされてしまうのです。つまり、バイアンプ接続にしてツイーター側のゲインを下げようと思っていたのにできませんでした。こうなると、あとはパッシブネットワークの改造しかありませんね。実はこういうこともあろうかとセメント抵抗を買ってあるのです。来週はいよいよパッシブネットワークの改造です。

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2005.03.21

DAC設置!しかし!

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運転席の下にD/Aコンバーター。

天気も良く絶好のプチオフ日和でした。福岡で大地震があった直後だったんですが、サスケさん大丈夫かな?
まずは秘密の外装パーツをフィッティングしてみました。うーん、これは色を塗らないとまるで「事故ってパーツが剥がれて落ちかけの状態」みたいに見えてしまう。ということで、今回はパス。

それからぽっとさんの音を聴かせてもらいました。ナカミチのヘッドユニットと外付けアンプ、スピーカーはMB QUARTという組み合わせでなかなかドップリ泥沼具合が分かります。フロントはRCAで外部アンプにつなぎ、リヤは内蔵アンプで鳴らしているという構成。低音が出すぎでハイエンドが伸びないという悩みをお持ちだったので、バッ直とケーブル交換を考えてみましたが、フェーダーをリヤに振るとフロントの音まで下がってしまう。これは何かおかしいということで、接続を確かめたら、ヘッドユニットのリヤ出力にRCAケーブルがつながれていたようでした。なるほど。これでフェーダーの謎が解けました。試しに音を出すと、随分ハイの抜けが違います。すっきり上まで鳴るようになっていました。フロント出力はデッキの背面に直接RCAジャックがついているので、リヤはおまけみたいなものだったんでしょうか。一度に2つの問題が解決。ついでに自作のモガミRCAケーブルに換えてみると、これまた涼しげできれいな音に変わりました。この音を聴いてしまうと戻すのが惜しくなりますね。また今度プラグが入手できたらケーブルを作りますので、換えましょう。

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MBクオートの QM 215.03CX を分解。TESLAのコンデンサ。

DACを繋ぐ前に、まずパッシブネットワークの交換をしました。BOSTON RC51付属のものから、MB QUARTのものに換えると、高音が少し上まで伸びるようになりました。アッテネータは-6dBで丁度いいようです。ボストンのツイーターって元々音量が大きいようで、RC51のパッシブにも10W3.5Ωのセメント抵抗が入っていました。

いよいよDACの設置に入ります。サブウーハー用に使っていた ALPINE 3542 とキャパシターを降ろします。キャパシターを見てみると茶色い液体が付いていました。なんと、電解液が漏れていました。いつの間にか内部で破裂していたようです。爆発しなくて良かった…。気を取り直して DAC-101 を運転席の下に置き、電源とアースとリモート線を移植し、同軸デジタルケーブルと自作RCAケーブルを繋ぎました。今までヘッドユニットからRCAケーブルがステレオ3ペアで6本出ていたのが、たった1本になってスッキリしました。デジタルっていいな。

DACのRCAケーブルをアンプにつなぎました。バッテリーのマイナスをつなぎ、いよいよ試聴。ヘッドユニットのボリュームを0に絞って、CDを入れると「…ズドン!ドン!パン!」と物凄い大音量で再生されてびっくりしました。CDT-300X のデジタルアウトはプリフェーダーになっていて、ボリュームと無関係に0dB固定で送り出されるようです。スピーカーは運良く飛ばずに済みましたが、デッキでボリューム調整ができないという事態に唖然としてしまいました。これって、ラインレベルでアッテネータを挟まないと音量調整できないということなのです。とりあえずこの音量ではDACの音質がどうとか判断できないので、アンプのゲインを下げ、ブリッジ接続をステレオに戻しました。これで再度試聴してみると、音量はいつもより大きめだけど、なんとも密度の濃い音が出てきました。どのパートを耳で追ってもしっかりと存在感があります。ウーハーとツイーターの上下のつながりも良く、今まで左右のツイーターを繋いだ線上に音像が定位していたものが、左右ツイーターと左右のウーハーを頂点とした四角い範囲で音が鳴るようになりました。外部DACってやはり凄いです。

DAC経由では音量が下げられないのと、FMが聞けないので、ひとまずデッキのアナログ出力からアンプの3-4chにRCAで入力しました。この状態でアンプのインプットセレクタを3-4に変えて音を聴くと、デッキ内蔵DACの音が細く感じました。この差は大きく、外部DACは一度知ってしまったら戻れない気がします。次はラインアッテネータを作らなければ!まだまだ先は長いのでした…。

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2005.03.20

ケーブルを一晩寝かせると

昨日作ったRCAケーブルを「エージングでもすっぺ」とベルデンから繋ぎ換えて、ちょっと離れてパソコンしながら聴いていました。もうCDが磨り減りそうなほど聴いている Bill Evans Trio の Interplay Sessions です。頭の中にいつもの音がインプットされています。リビングにステレオとパソコンを置いてるんですが、大体8mぐらい離れています。小さい音で掛けていたのに、なんだか音が2mぐらい近くに寄って聞こえてくるような気がしました。一応、昨日は「フラットでまじめな音」という結論を出したモガミのラインケーブルですが、一晩寝かせた今日の音は「中高域がカッチリと際立って解像度が高くキレのあるレンジの広い音」でした。もうとにかく爽やかな音です。ベルデンに戻してみると、スピーカーの前にレースのカーテンを一枚挟んだような音になります。良く言えば柔らかくて暖かい音。悪くは無いんですが、モガミのほうが気に入ってしまいました。無言でケーブルをとっかえひっかえやってると、ダイニングにいた妻までも「こっちのほうが音がいい。これは高いほう?」と訊いてきました。鼻息荒く、「ちゃうちゃう、これは昨日作ったほう(フハー)」と答えました。心の中で両手を天に上げて「よっしゃあ!」と叫んだ気がします。勢いに乗って Phineas Newborn Jr. の We Three を掛けると、ピアノを少し前に出してきたようにクッキリ鳴りました。ポール・チェンバースがピアノの少し後ろでベースを弾いてる感じです。奥行き間が出て、リビングにステージが現れたような、そんな錯覚を覚えました。いやあ、褒めすぎですが、でも今はそういう気分です。これを明日カーオーディオのケーブルにするのは勿体無いぐらいに感じますが、リビング用にもう1本作ればいいのです。まだタップリとケーブルは買い置きしてありますから。

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2005.03.19

RCAケーブル作成

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なんか高級感あるっしょ。

東京出張で仕事が早く終わったんですが、のぞみが満席で座席が変えられず、それならば!と前から行きたかった秋葉原のオヤイデに行ってきました。ここでモガミのラインケーブル切り売りを10m、そしてラジオデパートでRCAプラグを購入しました。そうです、RCAケーブルを作りたかったんです。

家に着くと22時を回っていましたが、おでんとビールの夕食の後、ケーブル製作を開始しました。今回は助手席下にナカミチのDAC-101を置いて、運転席下にアルパイン3555を置くことを想定した、それらをつなぐ1.5mのRCAケーブルです。DACのすぐそばにアンプが置ければ短いケーブルで済むんですが、RCAケーブルも音色作りのひとつと思えば、それほど極端に距離を短くすることもないかと思います。

芯線はプラグにハンダ付けし、シールドはシースとともにカシメました。これで完成。1m1000円ぐらいでできてしまいました。早速うちのお気に入りのベルデンのケーブルと聞き比べてみました。ベルデンは70cmで6000円という驚きの値段ですが、これは中域に自然な張りがあって耳障りでなく実にいい音がします。片チャンネルだけ出来立てホヤホヤのモガミに差し替えて、モノラル録音のCDを聴いてみました。最初はモガミのほうがハイハットの音が少し強い感じでした。しかしほんの数分の間にエージングされていったのか、ベルデンほど温かみは無いですが比較的フラットな音になりました。なんというかまじめな音。でもこの値段なら十分です。

あとは日曜日、取り付けるだけ!

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2005.03.17

3/20はプチオフ!

そういうわけで今週日曜11時から明石のいつもの場所付近でプチオフしようと思います。
お時間あるかた、ぜひぜひご参加を!

今回僕は、
・2chアンプ撤去
・0.5Fキャパシター撤去
・DAC設置
・同軸デジタルケーブル配線
・パッシブネットワーク交換
・4chアンプ設置場所変更
・ケーブル取り回し変更
・TW位置調整
・秘密の外装パーツ取り付け
をやろうと思います。時間あるかな…。

なお当日、あらかじめ連絡をもらえれば
・BOSTON バンドパスサブウーファー(350W)
・ALPINE 3542 2chアンプ(ブリッジ270W)
をご希望の方にオトモダチ価格でお譲りします。

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2005.03.16

位相合わせを考える

今日は「位相をあわせる」ということについて考えてみます。
ダッシュボード上のツイーターの設置で、取り付け角度をいじくってると、センター定位のボーカルの音像が揺れたり、左右べったりに分離したりしてしまいます。これは左右の位相があっていないのが直接の原因ではなく、ルーフやダッシュボード、ピラー、メーターフードなんかに反射した音が直接音と干渉しまくってるんだと思います。

たとえば顔をハンドルのすぐ上まで持っていって耳に向けるように角度調整すると、直接音が聞こえる割合が大きいので、比較的すっきりと聞こえます。しかしそこからシートに背中をつけた状態に合わせてツイーターの角度を開いていくと、音像がぼやけてしまいます。

位相合わせと言いますが、タイムアライメントを掛けない限り運転席ではどうやってもずれます。位相が180度反転でもしていない限り目眩するほど気持ち悪くはならないと思います。取付角度で位相を合わせるというのは、実は最も位相干渉の影響の少ない角度に合わせているのであって、位相そのものを合わせようとしているわけでは無いと考えたほうが良いでしょう。

逆に言うとDSPで位相を合わせたとしても、反射音による位相干渉は出ていると思います。タイムアライメントとイコライザーですべて完結するはずがなく、やっぱり取付位置や角度、しいてはダッシュボードやAピラーまわりの吸音が音質向上に効果的ではないかと思います。

ということで、ダッシュに白いムートンを置くと音が良くなるかもしれませんね。やりませんけど。

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2005.03.15

夢をカタチに

しかしなんですな、2/16のニョッキで将来的な構想と言ってたものが、もうすぐカタチになりつつある。夢をカタチに。
よく聞く言葉だな…。

「夢をカタチに」でググったら、10,400件ヒット
「夢をかたちに」でググったら、12,900件ヒット
「夢を形に」でググったら、20,200件ヒット

なんだかあちこちで頑張ってるようです。
では、相対するケースはどうなんでしょう。

「かなわぬ夢」でググったら、8,250件ヒット
「届かぬ夢」でググったら、3,360件ヒット
「夢だったなんて」でググったら、2,450件ヒット

ガックリしてる人はまだ少数派のようです。
では、ラッキーな人はどのぐらいいるのでしょう?

「夢だったりして」でググったら、3,830件ヒット
「まるで夢のよう」でググったら、8,010件ヒット
「夢じゃないよね」でググったら、11,600件ヒット
「夢心地」でググったら、46,100件ヒット

結構いい思いをしてる人が世の中には大勢いるようです。
さあて寝るか。

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2005.03.14

どんどん進める

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去年の写真 うちの20Nと奥は2.0Rサスケ号

さーてさてさて今週は東京出張が2回ほどありますが、もうどう考えても忙しいので、そんなときこそカーオーディオの設計にも熱が入ります。音に関して興味が尽きないのが救いですな。我ながらほんまに好きなんでしょう。

今日は予告通り同軸デジタルケーブルを買ってきました。民生用で S/PDIF コアキシャルケーブルなんて売ってるのかなと思っていたら、ありました。どうやらDVDプレーヤーとAVアンプをデジタル接続するために光ではなく同軸でつなぐという需要があるみたいです。ドルビーデジタルですね。

昼休み、ヨドバシに行って見つけたのは、次の3本。
audio-technica AT-DV95D/2.0 DVDデジタルオーディオケーブル
audio-technica ATC-GL62A/1.5 PC用デジタルオーディオケーブル
ビクター CN-D120E(2m)

ヘッドユニットのデジタルアウトには75Ωと書いてあります。まずはデジタルケーブルの条件として75Ωの同軸ケーブルかどうか確かめました。最も高価な AT-DV95D はどこにも75Ωと書いてありません。次に ATC-GL94D は立派な箱に75Ωと書いてありました。ノイズシールド機能のあるシースだそうで、まあまあ良さそう。そして次に棚の一番下でひっそりとぶら下がっていたビクターの CN-D120E は、75Ωでアルミ箔と編組線の2重構造。これって、BSアンテナに使うケーブルと同じ構造だなあと思って、直感でこれを買いました。2mでたったの1300円。家に帰ってからケーブルのことを色々調べました。

ここが参考になります

アルミ箔と編組線の組み合わせのシールド線はFBといって、BSアンテナに使われます。一方、アルミ箔のシールドが入っていないものはFVや2Vといって、地上波のアンテナ線に使われます。デジタル信号のような高周波にはFBが良く、太さはBSアンテナ用より細めなので、購入したのは3CFBでしょうか。安くてノイズにも強そうな同軸デジタルケーブルが買えました。

デジタルケーブルはこれで解決。次の悩みはDACの設置場所です。DACとアンプの距離はなるべく短くしたい。家に転がっているオーディオテクニカの30cmのRCAケーブル(INTEC 205のオマケ)でつなごうと考えています。0.5Fのキャパシタも余っているので付けてみたいんですが、座席の下にそんなにたくさん入るわけがなく、アンプのキャパシタは15000μFだけでいいかな(Fさんすいません、お代はまた今度払います…)。

そしてツイーターのレベルが大きいのを調整するためにパッシブを追加してバイアンプ構成にしたいと思っています。4chアンプをブリッジ接続して2chというのも良いんですが、レベル合わせのほうが急務です。BOSTON RC51 のパッシブはアッテネータが固定なので、3kHzクロスで4Ωの適当なパッシブネットワークは無いかなと奥の細道を探していたらありました。ゲッツ。MB QUARTのパッシブです。まあメーカーはどこでも良かったんですが、これは端子を繋ぐ位置によって0dB~-6dBまでアッテネート量を変えられるタイプです。ボストンのパッシブとでバラバラにつなげばバイアンプもできますが、クロスがうまくいかなかったらMBクオートだけで2chブリッジのまま行きます。

とりあえず材料は揃ったので、あとは仕事を頑張るのみ。週末が楽しみだあ。オーディオオフでもしますか?

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2005.03.13

サブウーハー撤収

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サウンドモニター CDT-300X 見た目は純正

スキージャンプで優勝したフィンランドの選手の名前は「ヤンネ・アホネン」。マキネンとかカンクネンとか知ってましたが、アホネンという名前は日本人(特に関西人)には強烈な印象を与えますね。アンタ、アホネンヤンネ?
http://www.asahi.com/sports/spo/KYD200503120002.html

さて、それはさておき、もう早速外部DACを入手しに掛かっています。日曜は仕事なので今週末は間に合いませんが、来週には取り付けられるでしょう。同軸デジタル入力のあるナカミチのかなり古いやつです。外部DACがやりたくて同軸デジタル出力のあるCDT-300Xに換えた訳ですから、勢いのあるうちにとっととやってしまいましょうか。

デジタルからアナログに切り替えた理由として「今は9割ジャズを聴いている」ということが挙げられます。中域の押し出しの強さがアナログの魅力です。ジャズを掛けるとサブウーハーを入れていても、ほとんど音は出ません。カットオフ80Hzでは無理も無いですね。ハウスではサイン波のシンセベースや808キックが心地よく鳴っていました。そこで、外部DACも入ることですし、場所確保とラゲッジの軽量化!のためにサブウーハーを降ろすことにしました。ボストンのバンドパスウーファーで気に入ってたんですが、フロントMIDの RC51LF が5インチなのに58Hzから出る(Boston Pro 5.5でさえ60Hz)ユニットなので、初心に帰ってフロント2WAYのみでシンプルに鳴らしてやろうと思います。

デジタル5chマルチからアナログ2chへ。進化だか退化だか分かりませんが、とにかく面白い方向に泥沼航行は続いていきます。明日は75Ωの同軸デジタルケーブルを買ってこよう。デジタルなんで安物で十分。

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2005.03.02

デッキ交換

ナカミチ CD-700 はまだ高いし、DENON は下位機種でさえまだ中古相場は高い。手頃なアナログは無いかなと探してたら、富士通テンのアンプレスCDヘッドユニット サウンドモニター CDT-300X が安く入手できました。同軸デジタル入出力も付いているのでDACを外づけすることもできます。デザインに派手さは無く純正HUという感じ。

まずアナログ化する前に少し実験をしてみました。DEX-P1の内蔵デバイダーで4chマルチにしていましたが、ボストンの付属パッシブネットワークを使った2chに戻してみました。アンプからパッシブにはBelden スピーカーケーブル STUDIO708MK2を2本束にして配線。音を出してみるとやはりツイーターの出力が大きすぎでした。

それからデッキを CDT-300X に交換してみると、なんかもの凄いドンシャリになってしまってびっくりしました。富士通はイクリプスが割とフラットに鳴っていたのにこの中域スカスカ具合は一体なぜ?と思ってよく調べてみると、ラウドネスがデフォルトでONになっていたようです。ツマミを長押しして解除しました。マニュアルを持って無い人はこれを知らずに1回聴いただけで売ってしまうんじゃないでしょうか。

ラウドネスを切った CDT-300X の音は DEX-P1 よりも帯域が広く、音圧もあって狙いどおりの方向でした。高音の繊細さはあまり無いですが、ボストンのツイーターがこういう音なので、まあそういうもんでしょう。金物はきれいに出ます。サックスも生々しい。

アナログにしてセンター定位のずれが気になるかと思いましたが、ジャズを聴く分には全く問題ないです。むしろ音がダッシュボードの上に広がる感じがします。タイムアライメントの密閉型ヘッドホンのような閉塞感が無いのはレベルを上げていっても心地いいです。ドアのびびりと低域のこもりが気になってきたのでまたデッドニングも強化しないといけない。次はそのあたりから調整していこうと思います。

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