アナログ実験
休日出勤で仕事が早く終わったので早速カーオーディオいじりをしました。アナログ化に先駆けてDSPオフ状態でのツイーター位置の調整です。DEX-P1のリスニングポジションセレクターをオフにして、タイムアライメントが掛からない状態にすると、奥まっていた音がパリッと前に出てきます。タイムアライメントを使うと簡単に運転席の前にセンター定位を持ってくることができますが、そのデジタル処理の音痩せときたら物凄いです。ダッシュボードの上で鳴っているように聞こえるので、まるで奥行きが出たように思えますが、冷静に考えるとこれは全ての音が痩せて引っ込んでいる状態でもあります。やはり家で聴くステレオのように近い音、遠い音という音像の奥行きがある感じではありません。純正オーディオで頑張っていたときの迫力のある音にも負けているのではとさえ感じます。
まずDSPオフ状態にすると、センターで鳴ってるスネアやボーカルが右のツイーターにグッと寄りました。DSPを使うこと前提で左右の周波数特性がなるべく同じになるような角度で固定していたので、DSPオフで右に寄るのは当然です。しかし巨匠のアナログシステムではボーカルがあまり右に寄らないという衝撃の事実を元に、角度の調整をしてみました。左のツイーターをルームミラー向きにして、右のツイーターを内側に真横向きから少しずつ手前にしていきました。シートにもたれるとツイーターに手が届かないので、ハンドルの上に頭が来るような格好で角度を調整するのですが、左右バラバラに聞こえていたボーカルがフッと顔の前で位相が合う角度がありました。この状態でシートにもたれると、またセンターが分散してしまいます。そこで、左右のツイーターを少しずつ手前に角度を広げていってやると、シートに背中がついた状態でハンドルの右半分あたりの少し高いところにボーカルが来るようになりました。タイムアライメントなしでも位相合わせできるんだなあとちょっぴり感動しました。しかし、ボーカルは正面近くに来たものの、スネアはやや右に寄っています。角度調整だけで全ての帯域が合うわけでは無いようです。とりあえず右のツイーターにビッタリ寄っている状態だけは回避できたので、アナログ化の第一歩としては実験成功です。
サブウーハー(80Hz以下)は元々タイムアライメントの補正をゼロにして位相だけを反転させていましたが、ちょっと試しに正相に戻してみるとクロス帯域あたりがスカッと相殺されて、超低音だけ後ろから聞こえるようになってしまいました。フロントと全然なじみません。これは誰が聞いても分かると思います。アナログ化したときにもサブウーハーは位相反転でいこうと思います。
それにしてもDSPオフの音ときたらDSPオンと全く違うということが良く分かりました。デジタルディバイダーは便利なので切っていないですが、これもスルーさせてネットワークで分けてやれば、もっと鮮度の高い音になると思います。ということで次はデジタルデバイダーを使わずに2chでアンプに入力し、パッシブネットワークで分けてみようと思います。これでDEX-P1は単なるCDプレーヤーになるわけです。勿体無いですが。
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