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2004.09.06

吸音材導入&EQバイパス

地震はもう来ないことを祈りつつ今日の本題。
ドアの中でボンボンと響いていたミッドの背圧の反射音を吸音材で減らしてみました。吸音材は東急ハンズで購入したゼトロ吸音シート。片側が粘着シートになっていて使いやすいです。結構大きいので、これを横長に切ってドアパネルに貼りました。最初はインナパネルの裏側(窓側)に貼ろうと思っていましたが、レギュレータのアームに当たるのでやめました。ドアパネルに貼って心配なのは、雨水を吸い込む可能性が高いことです。吸音材は発泡ゴムのようなものに不織布をかぶせたものでできていますが、縁は溶かして閉じてあるようなので、中に水はたまりにくいと思います。スピーカーの真後ろにはミニソネックスを貼っているので、ドアオープナーのあたりのいかにも音が溜まりそうなあたりに重点的に貼りました。

パワーウインドウのスイッチパネルがよくビビっていましたが、ここには椅子の足の裏に貼るフェルトシートを細く切って貼りました。厚さが2mmもあるシートでしたが、それほど浮かずに済みました。また、スイッチパネルのあたりのドアトリムが空洞になっていて、ここからいかにもパネル側に音が逃げていそうだったので、2cm幅のスポンジテープで隙間を塞ぎました。これでスイッチパネルのビビリは消えました。

試聴してみると、ドア全体のこもったような鳴りが減っていました。コンコンと歪んでいた中域が穏やかになった感じです。しかし、まだボーカルの下のほうの帯域がぼってりと重い感じでした。DEX-P1のイコライザーはプリセットのFLATにしたときと、カスタムモードに入って全くいじらずに0dBにしたときでは、明らかに音の張りが違っています。EQアルゴリズムを通る際に再計算して音痩せしてるんでしょうか。なんとしてでもイコライザーを使わないところまで追い込みたいと思っていましたので、イコライザーはFLATにしてネットワークで調整してみることにしました。

まずはカットオフ周波数の調整。サブウーハーを付けているので、ミッドはなるべく下を鳴らしたくないと思っています。いろいろ聞き比べると、150Hzあたりから下をミッドで鳴らすか鳴らさないかで中域の張りが結構変わってきます。それこそ250Hz~3kHzあたりをミッドに設定してやると、ラッパもボーカルも実に伸びやかできれいな音がします。3WAYにしてる人はこれができるんだなあとちょっと羨ましくなりましたが、フロントから250Hz以下が鳴っていないと、ラゲッジのサブウーハーの低音を前に持ってくることができませんでした。ミッドの良さを活かすためにあえてサブウーハーのLPFを100Hzまで上げ、ミッドは125Hzで切ってみました。サブウーハーの位相を反転させるとしっかり前に来ました。試しにサブウーハーへの出力をミュートすると低音がカスカスになります。でもこれでいいんです。ミッドにはなるべく低音を担当させたくないですから。この125Hzというのはキックのビーターの「バフッ」といってるあたりの帯域で、なおかつベースの下のほうの帯域なので、サブウーハーに100Hz以下を任せてもリズム感は損なわれません。

ボストンのミッドはあまり上まで鳴らないので、とりあえず3.15kHzで切って、ツイーターの下は4kHzにしてみました。コンガの音で合わすとこのあたりの帯域が良く分かりました。コンガの「トーン」というオープン音がちょうどこのあたりに被っていて、カーブを調整していくと、上下に分離していた音がちょうどスピーカーの真ん中で鳴り出しました。これでネットワークの調整は完了です。それでボーカル曲を聴いてみると、やっぱりボーカルが重たい。スネアはパシッと心地よく鳴っているのに。もしかするとツイーターの音量が小さいのかな?と思って、ツイーターの音量を上げていくと、みるみるボーカルが明るくなっていくじゃありませんか!

ガーッ!なんという無駄なことを今までしていたのでしょう。そういえばツイーターがシャキシャキでうるさかったときにアンプのゲインをツイーター側だけ下げていました。あの頃はとんでもないカーブでEQを掛けていたので、それでも丁度良かったのですが、今はクロスもほどほど定まってきて、EQもバイパスで、何も考えずにそのまま鳴らしてやれば、それほど悩むことはなかったのです。ミッドの125Hzから下をバッサリ切ったことで多少中域の歪みが改善されてはいると思いますが、それにしても気付くのが遅すぎた…。新しいスピーカーを導入したときは、なにもかもリセットすることを忘れないようにしよう。

結局このことに気付いたのが車庫入れする直前で、適当なレベル調整で若干低域不足なまま本日の作業終了となりました。曲者のDEX-P1でイコライザーをバイパスできるところまで追い込めましたし、ここからはツイーターの角度とケーブルのチューニングでなんとかなりそうな気配です。

余談

家でClone CDを使ってオーディオCDをコピーするとき、8倍速リッピング&等速書き込みと、等速リッピング&等速書き込みを比較してみました。ドライブはPLEXTER 1210TAです。結果、やはり差が出ました。8倍速リッピングでは、シンバルの複雑な倍音も薄っぺらくなり、全域で音抜けが悪くなります。等速&等速では、これぐらいならCD-Rをクルマ用にしてもいいなと思えるレベルでコピーできました。CD-Rって絶対に音が悪くなるものだと思っていましたが、等速リッピングなら悪くないですね。今まで32倍速でリッピングしてたものは全部やり直しかな…。

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