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2004年8月の5件の記事

2004.08.24

まだいじり足らない

カーオーディオの音を良くするのって、機材をある程度の段階まで良くしたら、そこからはもう細かいマイナス要因を排除していく地道な作業になると思います。自分のクルマを見渡してみると、色々と音を悪くしている部分が見つかります。たとえばツイーターから出てる細いケーブルとSPケーブルの接続にギボシを使っています。日本橋で買ってきた金メッキのギボシ(1個30円ぐらい)なんですが、これをハンダ付けに替えたらきっと良くなるでしょう。電動ミラーを動かしたときにモーターのノイズがツイーターに乗るぐらいですから、ギボシが相当ノイズを拾っています。ここまで分かっているのに後回し。これでひとつマイナス。それから中途半端なデッドニング。ドアトリムを毎週のように外していますが、いつもレジェトレックスが剥がれて浮いています。浮いたレジェトレックスがどう悪さしているかというと、ドアトリム側に当たってカサカサいっています。先週はとにかくツイーターのレベルあわせをしたかったので、ビビっててもお構いなしでやっていました。あんまり気になるので、運転中にドアを手で押さえてると妻に危ないから運転中に触るの禁止!と言われてしまいました。そりゃそうです。あとはフロント用アンプの電源ケーブル交換。ベルデン708を買い込んで、やる気マンマンだったのですが、車に乗るとついCDを聴いてしまって作業が進みません。テクニカの8Gを外して3本束ぐらいの708に替えようと思っています。まる1日でも作業できればいいのですが、仕事も追い込みのため月末まで休みがありません。ひたすらイメージだけで作業工程を想像しています。今日は終電で寝過ごさないために頭の中で配線の取り回しを考えていました。車検前にアーシングも取っ払おうと思っています。せいぜいバッテリのマイナス端子からすぐ横の純正アースに純正より太い束で補強するぐらいにします。特にエアクリ付近までぐるっと細い線を取り回してわざわざ純正補強してたのは、見るからにノイズを拾い集めていそうです。昔はアーシングしたほうがアイドリングが静かだったのに、今は外したほうが静かです。そこまで実験しておきながら付けっぱなし。ああ、やらなくちゃ。

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2004.08.16

高域がきついと思っていたら

オフで他のクルマのオーディオを聴かせてもらいました。うちではどうも耳にきつくて聴いていられなかったミュートトランペットが普通に聴けるのです。今までシンバルがきついからと8k~12kHzあたりをかなり下げていたのですが、実はツイーターのレベルがそもそも高すぎだったようです。そうすると4k~8kHzまでの帯域は実質持ち上がっていることになり、この帯域にピッタリはまるミュートトランペットの倍音がキンキンに聞こえていたのです。ピアノやサックスならこの帯域はあまり出ないので気付きませんでした。

一度イコライザーをフラットに戻し、レベルあわせからやり直しました。ツイーターへの出力をカットし、ウーハーだけで丁度いい音量までボリュームを上げます。ベースやスネアが心地いい音圧まで上がったところで、ツイーターのボリュームを徐々に上げていきます。これ以上上げると、例の8k~12kHzが耳にきついというぐらいで止めます。そして、マイルスのラウンドアバウトミッドナイトを掛けてみると…全然きつくない。中古スピーカーなので、変なクセがついていると思って極端なEQを掛けていましたが、実はそこそこフラットでした。ツイーターのハイエンドが伸びないのはまた追って調整していくとして、とりあえず高域キンキンの悩みは解決しました。

ウーハーだけで鳴らしているときに気付いたこと。それは単体で鳴らしていて他のスピーカーと干渉していないのに2kHz付近が歪んでいたことです。ドアトリム内の回り込みによって、自分自身で歪みを作っているのだと思います。今日はEQで補正しておきましたが、これはデッドニングで解決したいところです。スピーカーを1本ずつ鳴らして、歪みが起きていないかを確認するのは大事ですね。特に大音量にして、キックとベースは大丈夫だけどボーカルがウワンウワンと歪むなんていうのを全部のスピーカーを鳴らしてから見つけようと思うと、クロスは大丈夫か?ツイーターとウーハー間の位相ずれか?と原因究明への手数が多くなってしまいます。

もうひとつ気が付いたこと。モノラルソースを再生してタイムアライメントでセンターを顔の前にあわしても、定位がふらつきます。原因を推測すると、たとえ左右のスピーカーで位相が合っていても、距離が違うので耳まで到達するまでに周波数特性が変化しているのだと思います。それで音程によって左右それぞれ引っ張られてふらつくのでしょう。特に左のスピーカーの音は反射音の干渉をたくさん受けながら耳に到達するので、モノラルソースを鳴らしても左右同じ波形にはなっていないと思います。さらに反射音の影響というのは音量によって変わっていると思います。音量に対してリニアに反射音が増えれば、左右独立EQでもあれば補正できるでしょうけど、ダッシュボードとガラスでは、音量に対する反射量のカーブが違っていると思います。こういうときProtoolsのプラグインにあるWAVESのC4のようなマルチバンドコンプがあればサッサと補正できるのですが、なにより手っ取り早いのは、とにかく音量を上げて直接音を聞かせれば、中途半端な音量でほどほど濁ってしまうよりも、左右の音の差が減りそうな気がします。ただし、余韻は濁り、ビビリも増えるのでデッドニングも厳しくなると思います。

次の課題は、200~500Hzあたりを4dBほど下げてボーカルの下のほうをスッキリさせているのをなんとかデッドニングで解決すること。これさえ抑えられたら、EQをバイパスできる日も近いです。DEX-P1はEQを入れた途端に音が痩せますから、多少バランスが悪くてもEQはバイパスしたいぐらいです。

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2004.08.12

不思議な現象

不思議といっても怪奇現象ではありません。相変わらずオーディオの話です。サブウーハーの位相が合って、運転席に座っているとラゲッジに置いてるはずのサブウーハーの音が足元のほうから聞こえます。フロントドアスピーカーの低音とクロスしているため、そこに定位が引っ張られて聞こえるのだと思います。不思議な感覚です。

さらに不思議なことが起こりました。音楽を大きな音で鳴らしたままクルマを降りて、リヤゲートを開けて荷物を出そうとしました。そうすると、遠く離れたフロントスピーカーの音がラゲッジのサブウーハーのすぐ近くから鳴っているように聞こえたのです。サブウーハーのカットオフ周波数が上がってしまっているのかなとポートに耳を近づけましたが、やはり超低域しか鳴っていません。錯覚なのかなんだか分かりませんが、位相が合うと定位って引っ張られるんですね。

不思議な現象はここまで。ふと思ったこと。
デジタルEQってピークまで結構マージンが取ってあると思います。デジタルの歪みってホントに酷いですから(民生用のMDなどは歪まないようにリミッターが入ってます)。今までアナログEQの感覚でカットオフばかりして調整していましたが、デジタルでこれをやると、ますます解像度が悪くなるのではないかと思います。どちらかというと、歪まない範囲でブースト方向にカーブを作って、アンプのゲインを下げてやったほうが良い結果が出るかもしれません。
全く同じカーブでブーストパターンとカットオフパターンを作って、カットオフのほうを聴くときは最大補正値分だけゲインを上げます。さて、どっちのほうが音がきれいになるでしょうか。

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2004.08.08

バッフルをボルト固定

今日、インナーパネルについていたタッピングビス用の白いナイロン製のグロメットを外し、M8(6mm)x長さ40mmのボルトでバッフルを固定しました。

バッフルはeug-craftとエーモンの2枚重ねで厚さは28mmになりましたが、それでもドアトリムには干渉せず、まだ余裕がある感じです。ボルトにはワッシャとスプリングワッシャを挟み、バッフルのぐらつきは皆無です。また、バッフルの間にエプトシーラーやレジェトレックスを挟んだりせず、接地面積を大きくとってガッチリ固定しています。

左右別々に施工して聞き比べると、バッフル2枚重ねにしたほうが中域の歪みが明らかに減っていました。施工前のバッフルのほうがボーカルがキンキンに聞こえるのです。昨日まで良い音だと思っていたのに、さらに上を知ってしまったという感じ…。ドアトリムとの隙間が減って、メッシュやドア内部からの反射音の干渉を受けにくくなったんでしょうか。
また、音量を上げたときのキックの立ち上がりが良いです。グロメットで吸収されていたパワーが前に来たのでしょうか。バッフルの重量が増したことも影響していると思います。家庭用のスピーカーでもそうですが、キャビネットが軽いと箱鳴りします。重くすることでバッフルの振動にパワーを食われにくくなり、その分、音となって前に出てきます。

エーモンのバッフルボードを使っている方は、バッフルボードの穴をドリルで拡大し、ドアのグロメットを外して太いボルトで固定してみてください。そうすると、純正の細いタッピングビスで取り付けていたことがなんともお粗末に思えてきます。手で引っ張ってバッフルが動くような取り付けでは、そこに大事なコーンの振動が食われているはずですから。

今日はついでにクロス周波数を3.15kHzに下げました。ボストンのウーハーはあまり上まで伸びないので、多分このあたりが付属のパッシブネットワークと同じぐらいの周波数だと思います。ボーカルの生々しさが増しました。しかし、ツイーターの12kHzあたりが耳にきついのがまだ気になります。5kHzあたりは凄く良くて、スネアの音がスパーン!と迫ってきます。取り付け角度かなぁ…。

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2004.08.02

ウーハーも交換完了

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左がパイオニア16cm。右がボストン12.5cm。

040801_2
ボストンは見るからにパワーが出そう。

ウーハーの交換をしました。スピーカーの重量を測ってみたらボストンRC51は755gもありました。見るからに頑丈そうです。カロッツェリアのTS-C016Aは335gでした。RC51のウーハーの口径は12.5cmなのですが、並べて見比べると、コーンの大きさはTS-C016Aとあまり変わりません。マグネットの大きさはむしろ12.5cmのRC51のほうが大きいです。

取り付けには13cmスピーカー用のバッフルボードを使用しました。防水のため、青く色を塗ってみました。
ここで購入。
http://levolve.web.infoseek.co.jp/eug-craft/index.htm

取り付けて音を聴いてみると、見た目の差の通り、違いは歴然でした。タイトな低音でキックの空気感があり、物凄くレスポンスが良いです。ウーハーは100HzのHPFを掛けるとサブウーハーとのつながりも良く、超低音がズーズーと前から聞こえます。HPFを切ってもかなり下まで鳴ります。口径が小さいと低音が弱いと思っていましたが、このスピーカーはそれほど心配は要らなさそうです。カロッツェリアで悩んでいた中域のうるささが無く、ボーカルがやや低域が膨らむぐらいでカッチリと鳴りました。なにしろ全体にタイトでパワーがあり、気持ちいいです。中低域が全体にかなり鳴るので、EQで抑えました。クロス周波数は4kHzにしていますが、もっと下のほうが良いかもしれません。ロックを掛けても以前ほどギターがうるさくないですし、ハウスは足元に風が吹くほどタイトで、ジャズはちょっとベースが派手すぎというぐらい鳴ります。なかなか自分好みのスピーカーになりました。家で聞くより楽しいです。

ここからの調整としては、出過ぎる中低域(300Hz~500Hzぐらい)をEQではなく物理的に抑えていくことと、ソースによってややシビランスが気になるツイーターをこれもEQではなく角度で調整することが課題だと思います。まずはタッピングで固定しているインナーバッフルをボルト止めにしようと思います。タッピングだとナイロングロメットでバッフルが振動してしまっているような気がします。ボルト止めにするとますますタイトになるんじゃないでしょうか。

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