ミニコンはフルサイズを超えられるか
オンキョーのINTEC 205に替えてから、いよいよ今まで使っていたフルサイズの単体ステレオを売りに出すことにしました。売る前にミニコンとどれぐらい音が違うものかあらためて比べることにしました。A-909LTDとYAMAHA AX-890、C-709XとSONY CDP-333ESJを比較してみました。フルサイズのほうは6~10万円前後の普及機です。ミニコンのほうはINTEC 205シリーズの最高級リミテッドバージョンなので、めいっぱい頑張っているはずです。
気になるジャッジメントは…
スペースに余裕があるのなら、フルサイズ10万円以下のバラコンを組み合わせたほうが良い。
です。
INTECの音がたまらなく悪いというわけではありません。ミニコン(サイズ的にはミニミニコン)としては十分な高音質だと思います。ドンシャリでスッカスカのコンポは巷に溢れていると思いますが、INTEC 205はバラコンで聴きなれた比較的落ち着きのある良い音がします。営業方面から「店頭受けするように中高域をツヤツヤにしてくれ!」という意見が出たのかどうか知りませんが、ボーカルには随分と張りが出ます。そのおかげでドンシャリではなく、ローハイともフラットでやや張りのある音になっています。しかし、バラコンと比較して辛口な評価をつけるなら、第一にS/Nが悪いです。賑やかなミニコン売り場では気付かないと思いますが、アンプの電源を入れると結構ホワイトノイズが聞こえます。必然的にダイナミックレンジが減って全体にコンプで潰したような軽い圧迫感があります。そして、ピアノ、ベースがピークで時折歪みます。ピアノトリオを聴いてると長年バラコンに親しんだ耳では歪みに敏感に反応してしまいます。あのサイズに詰め込んだんだから仕方ないと割り切るしかないでしょうかね。大音量で聴いてると疲れてきます。
開発者はどのあたりまで妥協して作っているのでしょうか。
開発員「この歪みはどうしましょうか?」
上司「これは定価いくらで出すんだ?」
開発員「4万円台です」
上司「それならこんなもんだろ」
というような会話があったのかは知りませんが、オンキョーならミニコンでも安心だろうとフルサイズから買い換える人は要注意です。やはり4万円のアンプは4万円の音が出るように作ってあるんでしょう。
ビギナーがラジカセから買い換えれば段違いの高音質に感じるとは思いますが。(BOSEのWAVE RADIOだけは別格。ラジカセなのに良い音です。)
メーカーさんお願いします。単体6~8万円ぐらいしていいですから、フルサイズコンポのパーツを無理矢理詰め込んで、せめてフルサイズ並の音のミニミニコンを作ってください。電源がセパレートになっても構いません。どうせCDしか聴かないので、CDとパワーアンプを一体化したようなものでも良いです。「うちのオーディオ機器開発部の技術の粋をこのサイズに凝縮しました!」みたいなものを出してください。ミニコン=オーディオ入門機ではないですよ。住宅事情でフルサイズから乗り換えるステレオ世代の残党がいますから。サブ機としても一切妥協なく作って欲しいですね。ミニコンに求めるのは値段じゃなくてサイズです。多少高くても音が良くて(特別良いというほどでなくても、悪いと感じるヒスノイズ、歪みが少なければよい)コンパクトなものが欲しいです。
まあINTEC 205はかなり小さいですし、省スペース効果には満足しています。しばらくしたらコンデンサーをブラックゲートに替えたりして楽しもうと思います。INTEC 275ならもうちょっと良いかな、とか、シャープの1BITはどうなんだろ、とか思いますが、やっぱり似たり寄ったりなんでしょうね…。
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